(前半)前期集中講義「エシカル・アントレプレナーシップ論」が開講しました。

8月31日(木)、前期集中講義「エシカル・アントレプレナーシップ論」が開講しました。本記事では前半の様子についてお伝えいたします。(後半はこちら:https://www.pes.gsm.kyoto-u.ac.jp/news/635/
近年多くの社会的課題や社会問題が顕在化する中で、いかにこうした課題に企業家が対峙することが可能かをエシカル(倫理的)な視点から思考することが社会的に求められています。本講義では、企業家が社会的課題をいかにして解決するかという議論とともに、企業家が社会的課題を拡大・再生産してしまう問題にも目を向けます。
格差の再生産、ジェンダーに基づく差別や特定のセクシュアリティやエスニシティに基づくスティグマ、非持続可能な自然環境の利用といった個別具体的な社会課題に、企業を含む組織やシステムがどのように加担してしまい、そのことに対してアントレプレナーがどう変革を志向し、社会に関与することができるのかを考えます。

DAY1(8/31・木)
ソーシャル(SE)およびエシカル・アントレプレナーシップ(EE)とは何か
講師:山田仁一郎,柳淳也、横山恵子
   半澤節氏(株式会社ボーダレス・ジャパン ボーダレスアカデミー代表)

2限:ソーシャルおよびエシカルなアントレプレナーシップ <山田&横山>
   ・ プロローグ
   ・ソーシャル・アントレプレナーシップ(SE)およびエシカル・アントレプレナーシップ(EE)とは何か。
・概念化することの意義とは。社会へ与えるインパクトとは。
    ・SEのタイプとタイプ別危機
3限:ボーダレス・ジャパンの事例 <半澤氏>
・事例紹介、事業展開の中で考えてきたこと
  ・ソーシャル・アントレプレナーシップのプロセスや醍醐味
・ 迷いや課題
4限:質疑応答、論点に基づく討議、振り返り講義 <横山&半澤氏&山田>
・SEおよびEEというレンズには、どのような可能性と課題があるのか。

DAY2(9/2・土)
主担当:谷本寛治氏(早稲田大学商学部・教授)

2限:サステナビリティの考え方Ⅰ(つくる) <谷本氏>
3限:サステナビリティの考え方Ⅱ(すてる) <谷本氏>
4限:サステナビリティ課題に取り組むソーシャルビジネス <谷本氏>

DAY3(9/5・火)
主担当:柳淳也
田中秀彦(成安造形大学 准教授)

2限:マイノリティとしての女性企業家の一生〈柳&田中氏〉
 ・前日の振り返り
 ・「ソーシャル」「エシカル」を他者化しないこと
 ・日本における女性企業家、マイノリティ企業家
 ・『女の一生』を座学で読み解く―戦前・戦中・戦後の日本社会
3限:女性企業家の言葉を声にする―『女の一生』の戯曲を読む(1)〈柳&田中氏〉
4限:女性企業家の言葉を声にする―『女の一生』の戯曲を読む(2)〈柳&田中氏〉

 ・「ソーシャル」「エシカル」を他者化しないこと
 ・日本における女性企業家、マイノリティ企業家
 ・『女の一生』を座学で読み解く―戦前・戦中・戦後の日本社会

目次