(後半)前期集中講義「エシカル・アントレプレナーシップ論」を開講しました。
前期集中講義「エシカル・アントレプレナーシップ論」を開講しました。本記事では後半の様子についてお伝えいたします。(前半はこちら:pes.gsm.kyoto-u.ac.jp/news/625/)
近年多くの社会的課題や社会問題が顕在化する中で、いかにこうした課題に企業家が対峙することが可能かをエシカル(倫理的)な視点から思考することが社会的に求められています。本講義では、企業家が社会的課題をいかにして解決するかという議論とともに、企業家が社会的課題を拡大・再生産してしまう問題にも目を向けます。
格差の再生産、ジェンダーに基づく差別や特定のセクシュアリティやエスニシティに基づくスティグマ、非持続可能な自然環境の利用といった個別具体的な社会課題に、企業を含む組織やシステムがどのように加担してしまい、そのことに対してアントレプレナーがどう変革を志向し、社会に関与することができるのかを考えます。
DAY4(9/9・土)
ハイブリット組織としてのSEのマネジメント
講師:柳淳也、横山恵子
百野公裕氏(一般社団法人グラミン日本 理事長)
太田智市(一般社団法人グラミン日本 顧問)
田中志保氏(Single Parent 101 代表)
大和陽子氏(NPO法人こどもサポートステーション・たねとしずく代表理事)
2限:ソーシャルビジネスの可能性と難しさ <柳>
・ 前日の振り返り
・ソーシャルビジネスのビジネスモデル
・ミッション・ドリフトの危機、経済的サステナビリティの危機と両立
・SEのタイプとタイプ別危機
3限:グラミン銀行とグラミン日本の事例 <百野氏&太田氏>
・グラミン銀行のビジネスモデル&ミッション・ドリフト&挑戦
・グラミン日本の挑戦
4限:質疑応答、論点に基づく討議、振り返り講義 <田中氏、大和氏、百野氏、太田氏、横山、柳>
・2事例の危機と両立に向けて
・課題の克服に向けて
・危機が生じる契機は何で、どうやって克服していくのか
DAY5(9/12・火)
担当:横山恵子
桂山奈緒子氏(認定NPO法人フローレンス みらいのソーシャルワーク事業部マネージャー)
篠健司氏(パタゴニア日本支社環境社会部ブランド・レスポンシビリティ・マネージャー)
2限:こども拓殖プロジェクトの事例と考察〈桂山氏&横山〉
・日本のコレクティブ・インパクト先進事例の紹介
・先進事例を通して、成功要因及び課題を検討する
・こども拓殖コンソーシアムのマネジメントの要諦
・スケールアウトできた要因は。またスケールアウトのポイント
3限:パタゴニアの事例と考察 <篠氏&横山〉
・真にエシカルな組織とは。それはいかに実現可能か。
4限:総括討議と全体ダイアローグ〈山田&柳&横山〉
・全体のクロージング